6月10日~6月15日華道ギャラリー
遠州流/武藤 美登里
六月に入り、毎日三十度近い日々が続いています。コロナも第五類に移行し、長良川の鵜飼もコロナ前の規模に戻ったと聞きました。
漆墨の闇の中、赤く燃える篝火のもとで繰り広げられる鵜飼に、一時の涼を求めて、舟で生けてみました。
(花材)銀香梅
(花器)舟
(花型)生花(舟・櫓の挿方)
六月に入り、毎日三十度近い日々が続いています。コロナも第五類に移行し、長良川の鵜飼もコロナ前の規模に戻ったと聞きました。
漆墨の闇の中、赤く燃える篝火のもとで繰り広げられる鵜飼に、一時の涼を求めて、舟で生けてみました。
(花材)銀香梅
(花器)舟
(花型)生花(舟・櫓の挿方)
深山南天は、みやまななかまどの通称で、紅熟した実が南天を思わせる所から、名付けられたものです。葉が細かく枝ぶりもやさしく涼やかで、初夏の雰囲気を感じ、透かしユリを添えていけてみました。
(花材)深山南天・透かしユリ・カーネーション・桔梗ラン
(花器)白釉花瓶
(花型)個性瓶花
黒松は枝振りを選ぶのが難しく、変化に乏しく、松の緑に代わって、多くの花材を使用しました。
松を用いる場合も、特別な改まった祝儀の席を除いて、立華の役枝として、一枚か二枚を効果的に枝振りを選び、重くならない様に立てあげました。
(花材)松・杜松・茶ぼひば・ひめまさき・五葉松・ハクチョウゲ・中輪菊・小菊・百合・シャラ
(花器)陶器
(花型)立華
五月も中旬となり、緑豊かな自然と清らかな水に恵まれ、生き生きとした若葉の頃となりました。
スモーク・ツリー(煙の木)に花を添えて生けてみました。
能登、輪島の被災地が、一日も早く復興します様にお祈り申し上げます。
(花材)スモーク・ツリ―、百合、スプレー菊、ドラセナ
(花器)嵯峨好「鳳玉」
(花型)瓶花
紅葉が美しいズイナですが、この時季は清々しい淡緑色の葉が、私達を心地よくしてくれます。
初夏に小さな白い花を咲かせる枝先の、穂状のつぼみの可愛らしさもお楽しみください。
(花材)ズイナ・夏菊
(花器)丹波
(花型)投入れ
梅花に始まり、木蓮、こぶし、桜へと移り、菜の花に・・・。
春らんまんのクライマックスを迎えました。
五月の声を聞いて、広くすんだ空にはばたいて行く、ストレチアの花を生けました。
(花材)ストレチア・ソケイ・黄金ミズキ・胡蝶蘭・ナルコユリ・カキツバタ
(花器)立花瓶
(花型)立花新風体
若葉が美しい季節になりました。
新型コロナが五類に移行してから一年が過ぎ、明るいゴールデンウィークを迎えることが出来ました。
長い二ツ口の花器を使い、カラタチを固めて使い、ステンレスは円に使い、オンシジュームで動きを表現しました。
(花材)カラタチ・ステンレス・ドラセナ・オンシジューム
(花器)陶器
(花型)自由花
桜の季節も過ぎ、すっかり葉桜となり、百花咲き誇る時となりました。
浮き立つ心を、銀葉とつつじと百合で、表現いたしました。
(花材)銀葉・オリエンタル百合・カラー・つつじ
(花器)嵯峨好花器
(花型)瓶花式飾盛体
待ちに待った桜も、潔く散り、春の陽気を受け与えられた命を今、力いっぱい生きている草花に、一度しかない人生を重ねて。
(花材)ブルーハイビスカス・シマフトイ・アレカヤシ
(花器)広口陶器
(花型)生花新風体